「柳久保うどん」は、江戸時代に東久留米市で作られていた「柳久保小麦」をつかったうどん。「柳久保小麦」は戦前までは東久留米市だけではなく、東京、神奈川などで広く栽培されていた背の高い小麦です。麦の草丈が長いので麦藁は農家の「わら屋根」や生活道具にも利用されたそうです。戦時中の食糧増産のなかで、収量が少なく倒れやすいことなどから、姿が消えて「幻の小麦」となっていましたが、農水省の研究所に保存されていた種から栽培が復活され、今に至っています。
うどんは、いわゆる「武蔵野うどん」で、糧(かて)と呼ばれるほうれんそう、小松菜、大根などの旬の野菜、そして薬味のしょうがを添えて、かつおぶしでだしをとっためんつゆでいただきます。めんは香りがよく上品な味わい、「つるつるかめかめ」と言われるようにつるつるとのどごしがよく、腰がある噛むうどんです。お金持ちの家では油揚を入れて食べていたそうですが、最近は肉汁うどんが人気です。
お店の数はまだ少ないですが、東久留米市ではこの伝統的なうどんを後世に伝えようと、「うどん学校」や「ふすまの活用プロジェクト」の活動をしています。
こちらの情報は取材当時2013年のものです。
知る人ぞ知る、幻の「柳久保小麦」をつかった柳久保うどんを出しているお店。モノづくり大好きが高じてお店を始めてしまったという実直なご主人と、優しい奥さんのご夫婦で営まれている、家庭的でホッとするお店です。 |
〒203-0032 東京都東久留米市前沢3-4-3 |
かてめん圏:埼玉県鴻巣市
「川幅日本一」にちなんだ川幅うどんは、幅が5cm以上もある「超」幅広。めんを持ち上げる「ドキドキ感」と「モチモチ」の食感が魅力。
かてめん圏:山梨県富士吉田市
富士山麓の参詣者や織物市に集まる人々にふるまわれていた吉田のうどん。こしの強い固いめん、それぞれのお店が工夫を凝らした多彩なメニューが特徴です。
かてめん圏:栃木県足利市・佐野市・栃木県出流町
国道293号をメイン街道に、足利市、佐野市、栃木市出流(いずる)町まで及ぶ、粉食文化が盛んで、多彩な麺を味わうことができる地域。中でも耳うどんがユニーク。
かてめん圏:埼玉県加須市
手打ちならではの光沢があり、みずみずしい「コシの強さ」と、「のど越しの良さ」が身上のめん。渡舟場や門前の参拝客をもてなしたのが始まりとされる。
かてめん圏:東京都武蔵野市
いにしえの食文化を伝承しつつ、武蔵野台地で栽培された小麦粉を使用して新たに創作された武蔵野市の名物「武蔵野地粉うどん」。小麦の旨さと歯応えのあるコシの強さが特徴です。
かてめん圏:埼玉県所沢市
「かて(糧)うどん」と呼ばれ、季節の野菜をさっとゆでて水切りしたものを、うどんと一緒につけ汁につけていただく。これが所沢手打うどんの特徴です。
かてめん圏:群馬県渋川市以下歩調水沢付近
粉と水と塩だけが原料、秘伝の手打ちの技によるコシと喉越し。水沢寺参拝客に振る舞ったのがそもそもの起源ともいわれる千三百年もの歴史を持つうどん。
かてめん圏:東京都武蔵村山市
「かて」とは、小松菜やほうれん草など季節季節の旬のゆでた野菜のこと。「うどん」と一緒に濃い目の醤油味のつけ汁につけていただきます。
かてめん圏:群馬県高崎市
「きぬの波」という小麦の品種を使ってつくられる「高崎うどん」。色が白く、つるつるとした喉ごしの良さが特徴です。麺はやや細めで冷たいうどんに最適です。
かてめん圏:東京都東久留米市
江戸時代の「幻の小麦」を復活させた東久留米市のうどん。つるつるとしたのど越し、香りがよく上品な味わいです。かて(糧)と一緒にいただきます。
かてめん圏:栃木県小山市
小山市で生産される「イワイノダイチ」という品種の小麦からつくられる、モチモチ、つるつるとした食感、見た目にも美しい透明感が自慢のうどんです。