埼玉県北東部に位置する加須市周辺では、江戸時代の初め頃は畑地が多く、小麦の生産が盛んでした。その当時からうどんを食べる習慣が広く定着したと考えられています。特に加須手打うどんには、そのルーツを元禄時代にまでさかのぼることを確認できる古文書があるのです。
関東三大不動に数えられる、市内の古刹、不動ヶ岡不動尊總願寺には、加須名物の『饂飩粉』を贈られた館林城主からの礼状が残されています。この古文書には、作成年が書かれてはいませんが城主である松平清武の生没年や總願寺との結びつきなどを詳しく分析した結果、加須手打うどんの歴史は300年以上にまでさかのぼることが分かりました。
加須手打うどんの特徴は、ピカピカの光沢、みずみずしさ、手打ちならではのコシの強さとのど越しの良さです。コシノ強いうどんを打つために、季節によっては、塩や水加減、麺の太さを変えたり、「足踏み」や「寝かせ」に時間をかけたりと工夫をしています。水洗いしたての冷たいもりうどんにあっさりとした冷たいつゆでいただくのが基本の食べ方。これに加え、大葉の香りとごまみそ風味の『冷汁』、ナスやネギを油で炒めた温かい『なす南蛮』や『ねぎ南蛮』など、様々なメニューが味わえます。
こちらの情報は取材当時2013年のものです。
手打ち一筋70年。とにかくうまいうどんです。 |
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〒347-0066 埼玉県加須市本町4-1 |
市街地の中にある「恵比寿家」はうどん屋らしく和風の佇まい。店内は少し薄暗い演出で趣を感じさせる。こちらのうどんはキラキラと光沢のある麺。そして、しなやかで柔らかい。最初の印象は、手打ち麺にしては、ややコシが弱い感じ。これは、あえてしなやかさを出すための工夫なのだ。けれども、弾力と粘りは十分にあり、うどんを楽しむにはちょうどよい加減なのかもしれない。小麦の風味も強く、満足のうどんだ。 |
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〒347-0066 埼玉県加須市本町2-33 |
めんは中細でコシの強い順手打ち。 |
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〒347-0068 埼玉県加須市大門町7-28 |
昔ながらの純手打ちで、ねぎ南ばん汁をどうぞ。 |
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〒347-0014 埼玉県加須市川口1-7-5<br /> |
総業200年を誇る老舗の味。不動尊門前前でこの道一筋。頑固に家伝の技法を守り続けています。 |
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〒347-0054 埼玉県加須市不動岡2-6-40 |
「久下屋脩兵衛」は、うどんの町、加須にあって最も人気の高い店のひとつに数えられる。マスコミに登場することも幾度となくあり、店内は多くの客で賑わっている。店主のこだわりは埼玉産小麦「あやひかり」などを使った、純国産手打ちうどん。豊かな風味を引き出すために素材を吟味し、日々研鑽を積んでいるという。「久下屋脩兵衛」のうどんは瑞々しさを湛え、つやつやした光沢を放つ。しなやかでモチッとした食感、切れの良い喉ごしを実現するためには熟練の技が必要だ。 |
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〒347-0063 埼玉県加須市久下1674-1 |
「子亀」は加須にあるうどん屋の中でも老舗の一つである。現在の天皇陛下が皇太子殿下だった頃、加須を訪問した際にここのうどんを召し上がったという。さらに、加須うどんの特徴でもある「冷汁」は、この店の初代が考案した。「冷汁」とは、胡麻味噌のつけ汁にうどんをつけて食べる独特のスタイルのこと。したがって、「子亀」のうどんは、生粋の加須うどんである。昔ながらの製法を頑なに守り、全工程は手作業。厳選された小麦粉、塩を使って打ち上げている。その麺は、瑞々しく透明感があり、キラキラ輝いている。お餅のような食感と手打ちうどん特有のコシの強さを併せ持つ、まさに職人技が生み出す一品である。 |
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〒347-0061 埼玉県加須市諏訪1-15-6 |
こぶしの花言葉『あなたを歓迎します』。お客様のご来店をお待ちしています。 |
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〒347-0063 埼玉県加須市久下1603-2 |
貫禄ある「蕎麦処」の看板が掲げられ、店内には大木を二つに割った風格あるテーブル。別場所から移転してきたため外観は新しい設えであるが、それらの調度がこの店の歴史を感じさせる。うどんと蕎麦へのこだわりがひときわ強いと評判の店主は、粉から吟味して、全て手作りで麺を打つ。濃い目の出汁はそばつゆを思わせるくらいの甘みで、コクがあり濃厚だ。手打ちの長いうどんとの相性はよい。なんといっても、良心的な価格が嬉しい。 |
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〒347-0006 埼玉県加須市上三俣1613-1 |
加須の田舎で『素朴な味』を味わい下さい。 |
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〒347-0051 埼玉県加須市戸川1408-1 |
「中央食堂」は加須駅から歩いて5分ほど、加須市中央商店街の中にある。「食堂」という言葉から、ゆでたての旨いうどんを出す店と結びつかないかも知れない。実はこの店名は先代から引き継いだもの。だから、間違いなく旨い加須うどんを出す店である。「中央食堂」のこだわりは、コシの強いうどん。そのために手ごねや足踏みを繰り返し、理想の生地に近づけてゆくという。瑞々しく、つやのある麺にしなやかな食感が身上の加須うどんであるが、これに力強いコシも加わった、味わい深いうどんである。麺のお持ち帰りや地方発送にも対応しているという。 |
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〒347-0055 埼玉県加須市中央2-10-13 |
市内でも人気が高い店のひとつ。年中無休も手伝って、いつも多くの客で賑わっている。旨いうどんを食べるためには少し待つことが必要かも。こだわりのうどんは「純手打、手ごね、手のばし、手切り」を信念に、熟練の技によって生み出される。加須うどん特有のつやつやと光る、瑞々しい麺。しなやかな食感と弾力、粘りは温かくても冷やしても印象的な味である。 |
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〒347-0018 埼玉県加須市浜町3-13 |
「つかさ分店」は、市内にある「つかさ」の姉妹店である。本店の人気に同じく、こちらも店内はいつも客で賑わっている。「やさしい気持ちで、お客様に楽しく食事してもらいたい。」という店主の言葉には、この店のホスピタリティーが現れる。こちらのうどんも本店同様に「純手打」にこだわる。その製法は、じっくり吟味した塩、水、小麦粉をこねて一時間ほど休ませ、さらによくこねる。一晩、冷蔵庫で寝かせてから、翌朝、足で踏みしだき、その後ようやく麺棒で延ばしてから包丁で切る、というもの。全工程手作業である。つやつやと光沢を放ち、しっとりと瑞々しい麺。喉ごしは心地よく、だが、しっかりしたコシの強さは加須うどんの真髄だろう。 |
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〒347-0015 埼玉県加須市南大桑705-4 |
純手ちうどん。夏はごまみその冷汁、冬はネギ南蛮にひもかわがおすすめです。 |
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〒347-0056 埼玉県加須市土手1-12-10 |
地粉うどん、純国産石臼挽そば、鴨料理、車海老の天丼、かきあげが自慢です。 |
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〒347-0042 埼玉県加須市志多見1806-1 |
揚げ立ての天ぷらでうどん・そばをどうぞ。 |
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〒347-0062 埼玉県加須市睦町2-4-26 |
ご法事・ご慶事各種ご宴会50名様まで。 |
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〒347-0011 埼玉県加須市北小浜606-3 |
うまさ・安さ・速さの集大成を目指して頑張っています。 |
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〒347-0064 埼玉県加須市東栄2-11-59 |
石臼で挽いた粉を使った手打ち麺が有名な店である。店内にはなぜか大小さまざま、色とりどりのひょうたんがぶら下げられており、うどん、そばを食べながら鑑賞できる。中には1mを超える大物まで。さて、うどんの方はというと、透明感を感じるほど、キラキラ光る美しい麺にツルツルした喉ごし。コシもしっかりしており、弾力感が楽しめる。まさに加須うどんだ。「朝まんじゅうに昼うどん」といわれるほど小麦食文化の根付いた土地だからこその小麦を扱う熟練の技が光る。 |
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〒347-0022 埼玉県加須市水深2167 |
テレビ・雑誌にも紹介される地元の人気うどん店。週末ともなれば、関東一円から訪れるファンも多いという。コシがあって食べ応えのあるうどんは、地粉を使い、捏ねて一晩寝かせて、茹でたてのもっとも美味しい状態で出してくれる。カボチャ・ちくわ等の天ぷらも揚げたてサクサク!店主の人柄と笑顔にも癒される店。 |
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〒347-0042 埼玉県加須市志多見806-2 |
元禄時代からの純手打ち。田舎教師にも登場する田舎うどんです。 |
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〒347-0001 埼玉県加須市大越1988 |
手ごねだから出来るコシのあるうどん専門店。 |
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〒347-0063 埼玉県加須市久下5-1-18 |
創業以来頑固に手ごね、手打ちを続けています。野菜天ぷらうどんは絶品。 |
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〒347-0055 埼玉県加須市中央1-11-23 |
「よしもと」は加須駅から少し離れた住宅街の中にある。店も駐車場も広く家族連れやグループ客には嬉しい店である。こちらのうどんはやや細め。喉ごしの良さや食感を考えてのことだろう。なるほど、つるつるとした喉ごしは最高である。やや軟らかめの弾力もモチモチとした感覚をより強く感じられる。加須うどん特有のきらりと光沢のあるつややかな麺は、やはり美しい。そして、50cm以上はあろうかという麺の長さ。 |
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〒347-0063 埼玉県加須市久下1-6-3 |
かてめん圏:埼玉県鴻巣市
「川幅日本一」にちなんだ川幅うどんは、幅が5cm以上もある「超」幅広。めんを持ち上げる「ドキドキ感」と「モチモチ」の食感が魅力。
かてめん圏:山梨県富士吉田市
富士山麓の参詣者や織物市に集まる人々にふるまわれていた吉田のうどん。こしの強い固いめん、それぞれのお店が工夫を凝らした多彩なメニューが特徴です。
かてめん圏:栃木県足利市・佐野市・栃木県出流町
国道293号をメイン街道に、足利市、佐野市、栃木市出流(いずる)町まで及ぶ、粉食文化が盛んで、多彩な麺を味わうことができる地域。中でも耳うどんがユニーク。
かてめん圏:埼玉県加須市
手打ちならではの光沢があり、みずみずしい「コシの強さ」と、「のど越しの良さ」が身上のめん。渡舟場や門前の参拝客をもてなしたのが始まりとされる。
かてめん圏:東京都武蔵野市
いにしえの食文化を伝承しつつ、武蔵野台地で栽培された小麦粉を使用して新たに創作された武蔵野市の名物「武蔵野地粉うどん」。小麦の旨さと歯応えのあるコシの強さが特徴です。
かてめん圏:埼玉県所沢市
「かて(糧)うどん」と呼ばれ、季節の野菜をさっとゆでて水切りしたものを、うどんと一緒につけ汁につけていただく。これが所沢手打うどんの特徴です。
かてめん圏:群馬県渋川市以下歩調水沢付近
粉と水と塩だけが原料、秘伝の手打ちの技によるコシと喉越し。水沢寺参拝客に振る舞ったのがそもそもの起源ともいわれる千三百年もの歴史を持つうどん。
かてめん圏:東京都武蔵村山市
「かて」とは、小松菜やほうれん草など季節季節の旬のゆでた野菜のこと。「うどん」と一緒に濃い目の醤油味のつけ汁につけていただきます。
かてめん圏:群馬県高崎市
「きぬの波」という小麦の品種を使ってつくられる「高崎うどん」。色が白く、つるつるとした喉ごしの良さが特徴です。麺はやや細めで冷たいうどんに最適です。
かてめん圏:東京都東久留米市
江戸時代の「幻の小麦」を復活させた東久留米市のうどん。つるつるとしたのど越し、香りがよく上品な味わいです。かて(糧)と一緒にいただきます。
かてめん圏:栃木県小山市
小山市で生産される「イワイノダイチ」という品種の小麦からつくられる、モチモチ、つるつるとした食感、見た目にも美しい透明感が自慢のうどんです。