更新:2024/06/06
「軽食」を意味する「スナック」。スナック菓子は、主に炭水化物を油で揚げたお菓子です。
え、スナック菓子にも小麦粉が使われているのかって?そうなんです。ジャガイモやトウモロコシを使うものが多いですが、「小麦粉」が原料に使われているものもあるんです。
小麦粉が使われているスナック菓子のシェアは、現在でもスナック菓子全体の10%以上を占め、総売上高は約400億円にものぼります(※)。手に取る際は、ぜひパッケージの原材料欄で「小麦」を見つけてみてください。
日本でスナック菓子が誕生するのは、戦後のこと。その頃、食糧不足が続き、お腹いっぱい食べることは夢のような話でした。「おいしくて栄養豊富なお菓子をたくさん食べてもらいたい」。配給制により入手困難で値段も高かった米に代わり、そんな希望を叶えたものこそ「小麦」だったのです。
そして苦心の技術開発の末、1964年に「小麦粉を原料としたあられスナック」が発売されます。その頃のお菓子といえば、チョコレート、ビスケット、キャラメルなどが主流で、「お菓子=甘いもの」という常識が浸透していました。しかし、甘くなく「ほどよい塩気」と「サクサクした食感」のお菓子のヒットで、日本のお菓子産業の新しい市場が拓かれ、その発展にも大きく貢献する結果となりました。
6月21日は、スナックの日。食卓でも、お仕事の合間にも、旅行先でも。どのコンビニやスーパーにも置いてあるスナック菓子をおやつやおつまみにして、止まらないおいしさに浸りきる1日にしてみては? サクサク食感のスナック菓子は、サラダのトッピング、揚げ物の衣や天かすの代わりなど、料理のアクセントとしても大活躍するので、検索して試してみるのもオススメですよ。
※ 出典:日本スナック・シリアルフーズ協会
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日本スナック・シリアルフーズ協会