小麦のいろはインデックス
平成23年の小麦の輸入量は557万トン。
日本は、その9割を輸入に頼り、安定的に小麦を調達できる「輸出大国」のアメリカ、カナダ、オーストラリアの3国から小麦を輸入しています。
①アメリカ 324万トン(58%)
アメリカからの輸入は全体の6割程度です。
製パンに向くハード小麦、ダーク・ノーザン・スプリング(DNS)の輸入量が増え、アメリカからの輸入小麦の約半分になりました。
DNSは硬質で、たんぱく質の含有量は14%です。
パンやめんに配合されるたんぱく質11・5%のハードレッド・ウィンター(HRW)と菓子用のウェスタン・ホワイト(WW)が残りをほぼ二分しています。
②カナダ 130万トン(23%)
平成10年ごろから最も製パンに向くといわれるハード小麦、ウェスタン・レッド・スプリング(CW)の輸入量が減少し、
パスタの原料となるデュラム小麦の輸入量は微増しています。
③オーストラリア 102万トン(18%)
オーストラリアからの輸入量は平成10年ごろから漸増しました。
オーストラリアは日本の市場を大きく意識して銘柄開発を行っており、讃岐うどん向けに、高たんぱくな品種の小麦をブレンドした
日本仕様の銘柄(ASW)を日本に輸出しています。平成13年から輸入が開始されたタンパク質の含有量が13%以上の品質の高いハード小麦、プライム・ハード(PH)の輸入量が増えています。
平成20年7月から輸出国家貿易を廃止。貿易の自由化が進んでいます。
資料:総務省「貿易統計」
資料:総務省「貿易統計」、農林水産省「作物統計」
※コムギケーション倶楽部が作成