コラボ授業レポート
「食」といえば、何を思い浮かべるでしょうか?
生産者?生産地?食材?流通?色々と考えられるでしょうが、今回の大ナゴヤ大学の授業はまさに多角的に「食」を考えてみようという授業。
教室は名古屋市内から車を走らせること約40分、春日井にある土磨自然農園さんです。先生は土磨自然農園の横島さん、横島さんから野菜を仕入れる「エルヴェラヴィ」のオーナーシェフの吉川さん、うどん粉を製造する株式会社金トビ志賀の志賀さんの3人です。
当日は雨の予報でしたが、小雨が降ったぐらいで天候が崩れることは無かったです。畑にはクラウドファンディングで集めたお金で作ったロッジが建っていました。畑にロッジがあるのってかっこいいですね。みんなが集まって何か出来そうです。
授業がスタートし、横島さんから農家への転身についてのお話がありました。外食産業にいたのだけど、もっと身近に農・食を消費者に届けたい、そして畑から色々な人と繋がりたいという想いがあったそうです。
畑にそびえ立つロッジ・・・そういう事か、納得です!
麺のプロ志賀さん、料理のプロ吉川さんが畑で天ぷら&うどんを作っている間、生徒さんは横島さんの畑を見学。
とにかく種類が多く、単なる雑草かと思いきや(失礼しました)実は野菜だったり。1つ1つ丁寧に説明して頂き、そのまま野菜を丸かじりしたりしながら畑を廻りました。農薬や肥料も一切使っていない野菜、めちゃくちゃ美味しいです。畑は1面で広いのですが、土も野菜ごとに変えているそうです。
横島さんの野菜へのこだわりは、何と結婚式の野菜をゲストの二人が種から植え、その野菜を提携するレストランへ送るという事までやっています。まさに野菜を通じたウエディングプランナーですね。
さて、畑を廻っている間に天ぷら&うどんが出来上がりました。当日は10月の秋といえど、肌寒い日でした。温かい天ぷらうどんは絶品でした。もちろん、うどんは志賀さんの会社である金トビ志賀さんの「きしめん」です。ただ、食べて美味しいだけではなく、その背景にある「食」「流通」「地域」についてもお話頂きました。
また、料理人の吉川さんが、先程食べたきしめんと同じ小麦「きぬあかり」を使って作ったシュークリームも出してくださいました。
料理も人柄もステキな皆さん。
「農業」と一言で言っても作って・売って・食べてだけでなく、その過程に色々なエピソードがあるんですよね。横島さん、吉川さん、志賀さんは、うまくそこの流れがストーリーになっていて、その繋がりが別の繋がりをつくる。そういった楽しさが「農業」にはあるのだなと感じた授業でした。
レポート:「大ナゴヤ大学」石坂 喜和 (ざかっぺ)