●きぬあかり
愛知県には、「味噌煮込みうどん」や「きしめん」といった独自のめん文化がありますが、「愛知の食文化を愛知の食材で」と、“地粉”を使用したうどんを作る動きが広がっています。愛知県農業総合試験場が2009年に開発した新品種「きぬあかり」は、飽きのこない風味できれいなクリーム色の麺ができ、まさしくそうした地産地消の願いを実現する期待の星です。
特性1 コシがある
「きぬあかり」は小麦粉に含まれるタンパク質の一つ「グルテン」を生み出す「グルテニン遺伝子」を4種も有しています。 これにより、しっかりとしたコシのある食感のめんを作ることができます。
特性2 つるつるでもっちりした食感
めんの食感を左右するでんぷんには「アミロース」と「アミロペクチン」の2種類がありますが、「アミロース」が適度に低いと、もちもちとした食感となります。「きぬあかり」は日本めんに適した「やや低アミロース品種」です。このため、その小麦粉からは、つるつるでもっちりした食感のめんを作ることができます。
特性3 明るいめん色
めんの色をくすませる「灰分」が低く、明るく、優しいクリーム色の小麦粉ができるので、きれいな色のめんを作ることができます。
このような特性により、製粉協会が実施する「国内産小麦新品種の品質評価」において、「きぬあかり」は、製めん試験を行った小麦新品種の中で、3年連続、堂々の1位となりました。
きぬあかり(愛知県HP/Facebook)
http://www.pref.aichi.jp/engei/kinuakari/
https://www.facebook.com/aichi.kinuakari/