長い間日本の小麦の主力だった「農林61号」に代わる品種として育種された「さとのそら」が平成24年度から本格的に栽培が開始されました。 栽培しやすく、「農林61号」と同様に汎用性が高く、色がクリーム色でもちもち感のある小麦として注目されています。
小麦に含まれるデンプンは「もちもち」感を生み出す成分として注目されており、 低アミロースと呼ばれるデンプン質の多い、主にめん用の小麦が続々と育種されています。
日本ではパンに向く小麦はないと言われてきましたが、各地でたんぱく質含有量の多い小麦品種が育種されてきており、 最近本格的栽培が開始された超強力小麦「ゆめちから」も期待を集めています。新品種が導入されてからしばらくは、生産現場でも製粉企業や食品加工の現場でも試行錯誤が続きます。
※農林水産省の資料を参考にコムギケーション倶楽部が作成