日本全国・小麦料理味くらべ!

第4回

岩手「久慈まめぶ汁」
vs 青森八戸「せんべい汁」

2011年11月20日

いわて三陸復興食堂・野田村総合センター店

開催協力:日本コナモン協会

日本全国・小麦料理味くらべ!」イベント第4回目は、コムギケーション応援隊とのコラボレーション開催が実現!「いわて三陸復興食堂・野田村総合センター店」に「久慈まめぶ汁」と「八戸せんべい汁」が出店して味くらべイベントが実施されました。会場は野田村の教育委員会の施設で、お近くの仮設住宅に住む方などをお客さまに迎え、無料チケットを配布して食べくらべてもらいました。

  • 久慈まめぶ汁

    群馬ひもかわカレーうどん

    「久慈まめぶ汁」は、岩手県久慈市山形町でお正月や結婚など「ハレ」の日に作られてきた伝統小麦食。くるみと黒砂糖を小麦粉で包んだお団子状の食べもの「まめぶ」を、にんじんやごぼう、油揚げなど、具だくさんにしょうゆで煮込んでいただきます。毬麩(まりふ)に似ていることから「まめぶ」と呼ばれていますが、「まめまめしく健康で達者に暮らせるように」との願いもこめられているそうです。この「まめぶ」と栃乃花(現二十山親方)を輩出するほど盛んな「相撲」を軸に、岩手県久慈市の町おこしに取り組む「まめぶ部屋」のみなさんが今回も登場してくれました!

    ●「久慈まめぶ部屋B-1グランプリへの道」
    http://akiraaniki.blog129.fc2.com/

    地元の銘品、小久慈焼きの「久慈まめぶ部屋」湯のみ。

  • 八戸せんべい汁

    八戸せんべい汁

    対する「八戸せんべい汁」は青森県八戸市で日常的に食べられてきた郷土小麦料理。肉や魚、野菜や茸等でダシを取ったしょうゆベースの汁の中に、汁もの専用に開発された南部せんべいを割って入れる料理です。煮込んだ南部せんべいは、シコシコとした独特の食感に。鍋料理として食べる場合と、汁物として食べる場合があります。こちらの応援団は「八戸せんべい汁研究所」のみなさん。八戸せんべい汁を全国ブランドにして、街を元気にする挑戦を続けている市民団体です。今回の味くらべイベント直前に開催されていた「第6回B級ご当地グルメの祭典!B-1グランプリin姫路」では、なんとブロンズグランプリに輝きました!

    ●八戸せんべい汁研究所ホームページ
    「八戸せんべい汁.com」
    http://www.senbei-jiru.com//

    トリオ★ザ★ポンチョスが歌うオリジナルソングCDも制作。

「久慈まめぶ部屋」新兵器、おたま立ての登場!「八戸せんべい汁研究所」早速ミーティングを開始。青森から来たボランティアさんたちが受付をヘルプしてくれました。

前日は荒れ模様だった天気もすっかり快晴!11時、復興食堂の総合プロデューサー・松本哲也さんによる「復興食堂オープン!」のかけ声と同時に、たくさんの方々が集まって来てくれて、たちまち味くらべブースはわいわいガヤガヤにぎやかです。

まめぶ汁の久慈は、ここ野田村から車で15分ほど。故郷を思い出されるなつかしい味でおいしかったです。また頑張らなければと思いました。ありがとうございます」
「せんべい汁は初めて食べたけど、食感がよくて味もいい!まめぶも食感が好きです」 「両方とも初めて食べたけど、体が暖まりとてもよい食べものだと思います。ごちそうさまでした」 「意外としっかりしている、せんべいの食感にびっくり。まめぶのくるみもGoodですね!」 「どちらも甲乙つけがたくおいしい。今度もB-1がんばって!」 せんべい汁ブースに輝くは、B-1グランプリ箸の数々! ナイスなオリジナルTシャツと、オリジナルはっぴでパチリ。 ラジオ取材にテレビ取材に、両店、大にぎわいでした。

とにかく本当に大盛況で、予定していた200食分のチケットは1時間後の12時にはあっという間にお渡し終了に。準備していた200食分以上の食材が尽きるまで、お客さまに楽しんでいただくことになりました。

また、今回はスペシャルイベントとして、復興食堂のイベントステージで「久慈まめぶ部屋」と「八戸せんべい汁研究所」登場による「うんちく合戦」と「食で、ふるさとを元気に!対談」が同時開催されました。
施設の中に場所を移して特設ステージの設置。初の試み、対談に向けて事前打ち合わせも念入り。 パフォーマンスの確認もバッチリ!?

まず「うんちく合戦」では、それぞれの郷土料理に対する豆知識や地域の中でどのように愛されているか合戦が展開されていきます。

  • 久慈「まめぶ汁」のうんちく

    「まめぶに入っている、くるみ。昔はめったに食べられないものでした。このことからなにかおいしいものを食べたときは『くるみの味がする』という方言が久慈には伝わっているんです」

  • 八戸「せんべい汁」のうんちく

    「青森県の中でも八戸以外はほとんど知られていなかったせんべい汁。汁がしみこんでもドロドロにとけない汁用せんべいで、シコシコ食感のアルデンテになったころが食べごろなんです」

うんちく合戦を応援するのは、各応援団スタッフのパフォーマンス合戦!「久慈まめぶ部屋」からは国体で優勝(!)し、現在も地域の子どもたちに相撲を指導している親方がシコ踏みを。「八戸せんべい汁研究所」からは、とっても元気いっぱいの女子たちがオリジナルソング「八戸せんべい汁」の楽曲にノッてダンスを披露してくれました。

「久慈まめぶ部屋」小笠原さん

『地元でも埋もれかけていた伝統小麦食「久慈まめぶ汁」を掘り起すことで、変わらない郷土愛を確かめ、地域を盛り上げるために地元青年部たちが「久慈まめぶ部屋」を立ち上げました。めざすはB-1グランプリ入賞、そして全国に久慈の名をとどろかせたい』

「八戸せんべい汁研究所」木村さん

『八戸を盛り上げるためにどうすべきか。青森県の中でもほかの地域には知られていなかった「せんべい汁」を通してPRしよう、そのために立ち上げたのが「B-1グランプリ」なんです。いつか本場イタリアにアルデンテなせんべい汁をつくりに行きたい(笑)』

「いわて三陸復興食堂」松本さん

『うん、八戸せんべい汁は初めて食べたけどうま~~~い!久慈まめぶ汁もあっという間に完売でしたねぇ』

「食で、ふるさとを元気に!対談」では、「久慈まめぶ部屋」部屋頭の小笠原巨樹さんに「八戸せんべい汁研究所」事務局長の木村聡さん、さらに「いわて三陸復興食堂」プロデューサーの松本哲也さんを交えてトークを展開。

シコ踏みあり、オリジナルソングに振付ダンスあり、トークショーあり、と盛りだくさんだった「日本全国・小麦料理味くらべ!」イベント第4回目@「いわて三陸復興食堂・野田村総合センター店」満員御礼&完食御礼!寒い岩手の冬空の下、コムギケーションが少しでもみなさんの心と身体を暖めるお役にたてられていれば、とスタッフ一同、心から願っております。