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コラボ授業レポート

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まちのシゴト体験〜おいしいパンケーキの秘密に迫る〜 メイン写真

開催日時:
2018年01月13日(土) 14時00分 ~ 16時00分
教 室:
布袋食糧株式会社
先 生:
岩田宏二 / 布袋食糧株式会社
和田訓幸 / 布袋食糧株式会社
磯村考輔 / 布袋食糧株式会社
カテゴリ:
【食】
定 員 :
15人

毎回好評をいただいている、大ナゴヤ大学×愛知コムギ体験隊のコラボ企画授業。

今回は第4弾として、愛知県江南市で小麦粉の製粉や製パン、製菓などを行っている、「布袋食糧株式会社」さんの工場兼本社にお邪魔して、実際に愛知県産の小麦を使用した商品の開発や、製造工程について学ぶ授業が行われました。

参加された生徒さんは、前回の愛知コムギ探検隊とのコラボ授業に参加された方、子供の頃から近所に住んでいて、学校の給食で布袋食糧さんが製造したパンを食べていたという方や、パンのインストラクターの資格を持っている方など様々な方に参加して頂きました。

今回の授業の先生は、布袋食糧で働いている社員の皆さん。まずは開発部で商品開発の経験がある岩田さんから、小麦粉の成分のお話、愛知県は小麦の収穫高が全国4位であること、そして、愛知県産小麦である「きぬあかり」についてのお話をお聞きしました。

そもそも「きぬあかり」は、愛知の名物である、きしめんや味噌煮込みうどんなど、独特の食文化にも合うように品種改良された小麦で、名前の由来は、「絹のように美しい明るさをもつうどんができる小麦」からきているそうです。

製麺すると、しっかりとしたコシ、もっちりとした食感や明るい色などが特徴の麺となり、その性質の良さから現在、様々な飲食店や、お土産のお菓子等に使われています。布袋食糧さんも、「きぬあかり」の特徴を活かした商品の研究開発をしており、その中の一つとして、家庭で手軽にパンケーキが作れて、原材料にもこだわった、パンケーキミックスの「ボンヌファリーヌ」という商品を紹介していただきました。

続いて、布袋食糧に40年勤続の和田さんからは、企業としてのこれまでの歴史や食品製造の精神として、「安心安全な商品づくり、清潔な生産現場の配慮、おいしさの為の材料や技術追求」を大事にしているということを話されていました。また、それらの信念のもとに、原材料や製法にこだわったパン商品のブランドである「よいことパン」の紹介もして頂きました。

そしていよいよ、普段なかなか見ることのできない工場内の見学です!

工場長の磯村さんから、日常とは異なる工場での衛生管理のお話をお聞きした後、生徒さん達には、髪の毛などが工場に落ちないように、頭まですっぽり被れるつなぎ服を着用してもらいました。普段しないような異様な格好に、思わず笑ってしまったり、写真をとってもらったりする方もいました。

さらに工場内に入るまでの衛生管理の手順として、粘着ローラーがけ、手洗い、アルコール消毒、エアシャワー等を実施しました。口に入れるものを製造する企業として、異物混入は絶対にあってはならないことなので、こうした徹底的な衛生管理の対策作業に、生徒さん達は戸惑いながらも、身をもって体感してもらいました。

工場内では、休日で機械は稼働していませんでしたが、大量の生地を一度に作ることのできる巨大な業務用生地製造機、パンを発酵させる大きな発酵室や焼き上げ機などを見学しました。効率的に生産が行えるように、出来上がった商品を包装する部屋までの作業がウォークスルー方式でできるように場所の設置も考慮しているという説明をしていただけました。

工場見学を終えてからは、お待ちかねのパンケーキ作り&試食タイムです。

生徒さんは社内の食堂に移動してもらい、4人1組の班に分かれて、パンケーキミックスの「ボンヌファリーヌ」を使用したパンケーキをフライパンで実際に調理しました。最初の一枚は、みんな緊張しているのと、要領がつかめていないこともあって、少し焦がしたりしていましたが、社員さん達のアドバイスをうけて、最後は綺麗な焼き色のパンケーキを作れるようになっていました。

さらに、大手メーカーのパンケーキミックスで作ったパンケーキとボンヌファリーヌを食べ比べてもらい、見た目、香り、味などを評価する「官能評価シート」に結果を記入してもらいまいした。ちなみに官能評価は実際に商品開発の際にも行われていて、商品としての味や香りの調整や、賞味期限を決めるためにも行われるそうです。

食べ比べを行った生徒さんの「官能評価」としては、
・大手メーカーのパンケーキ
 「いつも食べてるやつで、人工感がある。」
 「万人受けするように味が作られていて、それはそれでいいと思う。」
 「焼き色は均一につくが、あまり風味がない。」

・ボンヌファリーヌ
 「もちもちしていて美味しい。ねばりがつよい。」
 「香りを嗅いだ瞬間、素材の香りがフワッと広がる感じがした。」
 「素材の味が生かされている。食感はパンやナンに近い?」

といった意見が出されました。

様々な事を教わった楽しい小麦授業も、あっと言う間に時間が過ぎてしまい、授業終了です。最後は、生徒さんたちで全体の感想をシェアしました。

「とても楽しかった。もっとゆっくり工場や商品のことも知りたかった」、「商品ができるまでのプロセスがわかって良かった。自分にも子供がいるので、 より食べるものを選択したいなと思った」、「次の愛知コムギ探検隊とのコラボ企画授業も是非参加したい!」

といった感想を話されていて、今回の授業も皆さん大変満足された様子でした。

生徒さんだけでなく、スタッフにまでおもてなしの心で丁寧に対応して頂いた布袋食糧の社員さん達。そこには、商品開発への熱い想いがあり、それをみなさんにお届けしたいという気持ちが伝わってきました。これからも、より一層、安心安全で美味しい商品開発をされることを期待したいです!

レポート:「大ナゴヤ大学」河津一輝
写真:「大ナゴヤ大学」白倉幸治

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